ぎっくり腰だと思う前に

ここ数日腰痛を訴えてご来院される人が増えました。考えられる要因は数日前の東京近郊の涼しさと台風13号

です。言い換えれば寒暖差と低気圧です。あまりにも如実な反応だったので改めて腰痛と気象状況の関連性を

実感しました。腰痛には二種類あります。慢性腰痛と急性腰痛です。慢性=いつも痛い、急性=急に痛くなると

考えがちで、確かにそのように言える部分もあります。しかし急性腰痛はぎっくり腰と表現することもあります。

このぎっくり腰は炎症を起こし患部に熱を持つことから単純に急に痛くなるということと少し意味合いが異なって

きます。慢性腰痛はいつも筋肉が緊張し疲弊している状態、急性腰痛は捻挫や筋肉断裂のような怪我の要素が強い

というふうに考えれば、その違いが分かりやすいかもしれません。その自覚も結構あいまいなことが多く、痛みが

強かったり発症した時感じた痛みが「ピキッ」だったり「ギクッ」というような感じだと、皆さん一様にぎっくり

腰だと判断してしまうようです。ぎっくり腰という俗称からそのような印象を持ってしまいがちですが、

「ピキッ」だったり「ギクッ」でも慢性腰痛の場合もあります。慢性腰痛はどちらかというと鈍痛だと思いがち

ですが必ずしもそうではありません。先述した寒暖差や低気圧などの条件が揃えば慢性腰痛も強い痛みを生じる

ことがあります。それをぎっくり腰だと思い込んでいる方が非常に多いのです。ぎっくり腰は怪我なので、極論

すれば患部を冷やして安静にしているしかないのです。時間の経過と共に痛みはひいていきます。しかし慢性

腰痛の場合は安静にしていても痛みはずっと続きます。何かをして、何かを変えないと痛みはずっとそのまま

です。その「何か」とはこのブログのアーカイブや当院ホームページをご覧いただくことで見つけることが

できます。腰痛でお悩みの方、是非ご覧ください。

 

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